款9
繰越金項1
繰越金目1繰越金は、前年度からの繰越金を増額する。
○
委員長 質疑に入る。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○
委員長 質疑を打ち切り、討論に入る。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○
委員長 討論を打ち切る。
議案第2号平成29年度
茅ヶ崎市国民健康保険事業特別会計補正予算(第4号)につき採決する。
本案を原案のとおり可決すべきものと決するに異議ないか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○
委員長 異議なしと認める。
よって、本案は
全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決した。
─────────────────────────────────────────
○
委員長 議案第3号平成29年度
茅ヶ崎市後期高齢者医療事業特別会計補正予算(第1号)を議題とする。
説明願う。
◎
保険年金課長 議案第3号平成29年度
茅ヶ崎市後期高齢者医療事業特別会計補正予算(第1号)を説明する。
議案書31ページ、第1条
歳入歳出予算の補正は、
歳入歳出予算の総額にそれぞれ5979万5000円を増額し、
歳入歳出予算の総額をそれぞれ32億4979万5000円とするものである。
歳入歳出予算の補正の款項の区分及び
当該区分ごとの金額並びに補正後の金額は、32ページの第1
表歳入歳出予算補正のとおりである。
議案書38ページ、39ページの歳出について説明する。
款2
後期高齢者医療広域連合納付金は、市が徴収した
保険料相当額を神奈川県
後期高齢者医療広域連合に納付するもので、
保険料徴収額の増加に伴い支出額に不足が生じる見込みのため、所要額5979万5000円を増額した。
議案書36ページ、37ページ、歳入を説明する。
款1
後期高齢者医療保険料項1
後期高齢者医療保険料は、
保険料徴収額の増加を見込み、目1
特別徴収保険料に3488万9000円、目2
普通徴収保険料に2490万6000円をそれぞれ増額した。
○
委員長 質疑に入る。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○
委員長 質疑を打ち切り、討論に入る。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○
委員長 討論を打ち切る。
議案第3号平成29年度
茅ヶ崎市後期高齢者医療事業特別会計補正予算(第1号)につき採決する。
本案を原案のとおり可決すべきものと決するに異議ないか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○
委員長 異議なしと認める。
よって、本案は
全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決した。
─────────────────────────────────────────
○
委員長 議案第5号平成29年度
茅ヶ崎市病院事業会計補正予算(第3号)及び議案第28号和解についての以上2件は関連があるので
一括議題とする。
説明願う。
◎
病院総務課長 議案第5号及び議案第28号を一括して説明する。
初めに、
議案書107ページの議案第28号を説明する。
議案第28号は、
医療事故の和解に関する議案である。和解の相手は
市内在住の女性である。
医療事故の概要は、平成28年8月4日、
市立病院で行った手術に関し、腸ベラという
医療器具を腹部に残したまま縫合した事故があった。手術後20日経過した8月24日に相手から不調の訴えがあり、
レントゲン撮影を行った結果、器具が体内に遺残したことがわかり、器具の
摘出手術を直ちに行った。相手の方はしばらく入院し、状態が安定したところで退院いただいた。以来、定期的に外来で診察を続け、また自宅を訪問し、体調の変化など話を伺うように努めてきた。このたび相手方から和解したいと話をいただいたので、議案として提案した。
和解のための解決金は142万9700円、和解のその他の内容は記載のとおりである。
なお、相手の方から、本和解に関し、
新聞報道を含めて公表することがないよう強く要請されている。
議案書50ページ、議案第5号平成29年
茅ヶ崎市病院事業会計補正予算(第3号)を説明する。
第1条の総則に続き、第2条で平成29年度当初予算第3条に定めた
収益的収入及び
支出予定額にそれぞれ6143万円を増額するものである。
議案書56ページから57ページ、支出から説明する。
材料費の薬品費は、年度の必要額を見込んで予算に計上し、
医薬品横領事件を受けて慎重に購入してきたが、高額な医薬品が多くなり、6000万円程度不足することが見込まれる。背景の1つ目は、
遺伝子変異による
たんぱく質欠乏によって生じる
脊髄性筋萎縮症の小児の患者がおり、スピンラザという薬による治療を両親が希望したため、検討の結果、年度の途中から購入を始めた。薬価として1バイアル932万424円する医薬品で、今年度は4本程度使用する予定である。2つ目として、切除不能の進行、再発の非小細胞肺がんに対する治療薬キイトルーダ、薬価として1バイアル41万541円について、肺がん診療のガイドラインに従って投与を行うこととし、今年度から購入を始めた。年間60本程度の使用が見込まれる。これらの状況から予算に不足が生じる見込みとなった。
経費の雑費は、冒頭で説明した和解の解決金に相当する額を計上した。
同ページ上段の収入の外来収益は、先ほど説明した医薬品を処方することにより得られる収入を計上した。
その他医業外収益は、和解の解決金に相当する額を保険会社から収入するため計上した。
50ページに戻り、第3条は当初の予算第10条で定めた棚卸資産の購入限度額を6000万円増額し、22億5702万円とする。
○
委員長 質疑に入る。
◆
藤村優佳理 委員 議案第28号和解についての金額はどのように決められたのか。
◎
病院総務課長 茅ヶ崎市立病院が契約している保険会社が計算した。
◆
藤村優佳理 委員 解決金は振り込みではなく、現金の扱いであるが、詳細を伺いたい。
◎
病院総務課長 相手方から和解の話をいただいたときに、公表は積極的にしてほしくないとの話の中に、振り込みではなく現金でとの話があった。
◆
藤村優佳理 委員 本委員会で可決後のスケジュールを伺いたい。
◎
病院総務課長 本委員会で可決され、本会議で議案として議決された場合には、日程は具体的に決まっていないが、特に本会議初日に審議いただいた経緯もあるので、比較的早い時期に支払いたいと考えている。
◆
藤村優佳理 委員 本
医療事故について、当時の市の記者発表では、定めた作業手順を確実に行うよう職員に周知徹底し、あわせて作業の精度を向上させるために、一部作業手順を改善し実施を始めたとある。当時は、手術前と腹部を切って縫う前、縫った後の3回、洗浄、滅菌を行うときに器具の点検不足で見落とされたとのことであるが、再発防止のために具体的にどのような改善策を講じたのか。
◎
病院総務課長 当時、手術後は、決められた器具の確認方法は、器具の一覧表があり、実際に手術で使った器具がトレーの上にあることを目視で確認していた。目視のため見逃していた経過があるので、その方法は全面的に改めることとした。数を数えるための用紙を患者一人一人に用意し、目視ではなく看護師が読み上げて、もう1人の看護師が数を数える。数えた結果をそのペーパーに記録して、記録したものをスキャンして電子カルテに添付することで記録を残すことにしている。
また、数を数えるタイミングも、当時は最終的に手術の傷を縫いつける前と、洗浄のときに行うやり方であったが、現在はその間にもう一回数を数えるタイミングを設け、実際には手術が終わって手術室を出る前に手術野を覆っている布を取り剥がす前にもう一回数を数える形に変えている。また、腹部や胸部をあける手術に関しては、手術後に
レントゲン撮影をし、体の中に器具が残っていないことを確認するように改善している。
◆
山崎広子 委員
市立病院にとっては、
医療事故は起こしてはいけない事故だと思うが、医療安全管理室を平成17年から病院長のもと設置されて、平成20年4月より直属の独立した部署でそれぞれ検討、ヒヤリハット等をやっていると思う。安全委員会等を行っていて平成28年、
医療事故が平成26年、平成27年とあり、平成29年度に起こってしまった。アクシデントレベル5、レベル4はあってはならないが、この事故はどのくらいのレベルになるのか。
◎
病院総務課長 本事故はレベル3である。
◆
山崎広子 委員 事故により治療が必要になった事例になると思うが、患者は後遺症もなく、今は元気になっているが、平成28年度中に各委員会等で話した内容等がそのさなかであったと思う。医師、スタッフのグループ等に啓発をして二度と起こさないというところで、かなりの職員がいると思うが、本事故の改善の意識で病院として現在どのように環境が変わっているのか。
◎
病院総務課長 体の中に器具を残すという手術現場で起きた事故なので、手術に携わる部門の手術室で働いている医師、看護師のそれぞれの所属で、このような事故が起きたことについての課題はどこにあったのかは、事故直後に直ちに原因究明を行っている。昨年2月までの間に当時の県の保健所に改善策等を報告し、神奈川県からも指導を受けて、その状況は病院内に報告し、現在も業務を適切に行っている。
◆
松島幹子 委員 途中までは議会でも説明があったが、今回和解に至るまでどのような過程で和解に至ったのか。
◎
病院総務課長 もともとの病気に対する手術が終わった20日後に不調を訴えられたので、その時点で直ちに
摘出手術を行った。全面的に
茅ヶ崎市立病院に責任があるので、基本的には全ての判断は相手方に任せるという立場で話を進めてきた。1カ月弱の入院後、退院したが、定期的に外来で診療を続け経過観察をし、それとは別に診察のないタイミングを見計らって私どものほうから自宅を訪問し話を伺い、多少でも不調があれば、我慢することなく直ちに受診してほしいというお願いを続けてきた。本日議案として和解の提案をしたが、昨年12月ぐらいに相手方からもう和解してもいいとの話をいただいたが、その前にも少しそういう話は出ていた。しかし、腹部を切っていることもあり、本人の思いとして、もう一回冬は越しておきたいところもあるとのことがあったので、基本的に本人の思いを尊重して、いいタイミングをおっしゃっていただければということで話を進め、本日に至った。
◆
松島幹子 委員 訴訟等にはならずに、市職員と保険会社が患者と話し合って今回和解に至ったのか。弁護士が入ることはなかったのか。
◎
病院総務課長 本件は、相手方も私どもも弁護士は一切かかわっていない。また、保険会社も相手方との交渉には一切かかわっていない。話は全て市職員が行っている。
◆
山崎広子 委員 体調をしっかり診てもらいたいということ、事を大きくしないという患者だったと思うが、今の時代は訴訟を起こすことが多くなった。例えば医師に対しての訴訟、管理責任である病院に対しても両方起こすなど、今いろいろな状況が出ている。訴訟を起こしたら
市立病院なので病院が被疑者になるが、医師と手術を行った職員に対するペナルティーはどのようになっているのか。
◎
病院総務課長 日ごろいろいろな業務を行っている中でこのようなことが起きたときには、不適切なことがあったのかなかったのかが当然論点になると思うが、不適切なところがあれば職員の処分につながると思う。
◆
山崎広子 委員 腸ベラはどのくらいの大きさなのか。
◎
病院総務課長 腸ベラは長さ30センチで、小学校で使う30センチ定規のように30センチが全て平面になっているものではなく、器具としてところどころくびれがあったり穴があいているが、長さとしては30センチ程度のものである。
◆
山崎広子 委員 それを考えるとアクシデントのレベル3であると思うが、相手方から自分の体の回復があったと聞いた。これからも事故がないようにヒヤリハット等を設けていくとの話も聞いたが、人の命を預かる病院なので、小さなことが死に至ることもある。ペナルティーの部分や綱紀粛正のためには、職員は毎日忙しいから大変だと思うが、そこら辺を考えていく方向はあるのか。
◎
病院総務課長 病院では日々医療を行っており、当然命にかかわるところも出てくるが、このような事例を病院内で周知を行い、診療科が違うからとか部が違うからではなく、そのようなことに対する意識を持って日々業務に当たってもらうことが重要と考えており、折に触れて病院長が全体が集まる会議等で話をし、意識改革を行っている。本件に関しても、最終的に保健所に報告書を出すまでに多少時間はかかったが、その間も常に業務改善について関係するところから話を聞き、そのことのフィードバックを全病院的に行ってきた。
◎総務部長 本件についての市の対応を答弁する。本件は、
市立病院の責任者の病院長の管理監督責任について、市長より文書訓告を行っている。病院職員に対してミス1つが人命にかかわる問題であるとの意識の醸成、想定されるミスに対して幅広く対応できるような体制づくりの点に対して管理監督が不十分であったことを指摘している。また、しっかりと指導、監督するとともに再発防止に全力を挙げて取り組むように市長より訓告をした。
◆
山崎広子 委員 医師、看護師は日常業務に追われて忙しいことが起因しているかは別として、病院長として、例えばゆとりがあればいい手術ができ、チームワークもあると思う。ヒヤリハットは毎日あると思うが、ゆとりを持ってきちんと患者の手当てをすることについて伺いたい。
◎病院長 今回の腸ベラの件は、病院全体で何でこのようなことが起きるのかという思いで最初は話を聞いたが、通常起こり得ないと思うことが起きてしまう。これに対して、今後100%こういうことが起きないようにできるか。どのようなシステムやガイドラインをつくっても、最終的には人間が行うので、病院としては安全管理委員会を中心に動いているが、病院長と、安全管理室長の副院長は常に、人はミスをするものだという前提で常にいる。ミスが起きたときの初期対応をきちんとすることがその後の経過に一番影響を与えると常々思っている。腸ベラは長いものであるが、手術を長年やってきた者にしてみれば、もう1人ドクターがいて3人で入っていれば起こり得なかった。2人でやっていて、たまたま別を見なければならないときに、腸ベラがずるっと腸に入ってしまった。ところが、互いに相手が腸ベラをどけたものだと思い込んでしまう。それに第三者の鈎引きというドクターがいれば起こり得なかった。そういう意味で、ドクターを含めた医療従事者を病院としてはふやしていかなければならない。
ただ、ふやしていくことで危険が拡散して焦点がぼけてしまうことがあるかもしれないが、毎日医療行為をやっていれば、医者であろうと、看護師であろうと、全職種が何らかのヒヤリハットを経験する。いいと思ってやったこと、患者のためを思ってやっていたことが逆のことになった場合は、当事者としても残念であり、処分と言われたが、今回の関与した人たちは自分の中でさんざん処分して、鬱状態にもなりそうな中をその後仕事を続けてちゃんとやってくれている。それを思えば、病院長が全部責任を負って、市長から処分をもらったが、当事者の真意は、悪意を持った薬剤師のこととは別の次元だと思う。また、患者も、初期対応とその後一生懸命患者や家族に接することで、
病院総務課長を褒めたいが、定期的に患者の家に訪問してお伺いを立てている。それを自発的にやっている。一連の流れで今回和解に至ったことに関して、最大限よくやってくれたと病院長としては思っている。
繰り返しになるが、今回のようなことが100%起きないように持っていきたいが、起きたときにきちんと初期対応をすることも常に心がけて、当事者である職員の気持ちを考えながら、もちろん患者の気持ちも考えながら、病院長としては今後も対応していきたいと思う。
◆
藤村優佳理 委員 議案第5号平成29年度
茅ヶ崎市病院事業会計補正予算(第3号)について、高額の薬を購入することでやむを得ない金額であるが、市議会定例会資料その2、
市立病院−10をいただいたが、これを提示した根拠を伺いたい。
◎
病院総務課長 今回、6000万円程度薬品費の不足が見込まれることで補正予算の審議をお願いしているが、今年度、医薬品の横領事件があり、それを防ぐためにどのようなことができるかについては、本市議会や全員協議会でも質問をいただき答弁してきたが、その一つの方法として、医薬品をどれぐらい買ったのか、医薬品の倉庫から処方するためにどれぐらい払い出したのか、また、それによってどれぐらいの保険請求ができるかについて定期的に点検を行っていればそのような事件をもっと早い段階で見つけることができたことを以前に答弁した。
今回、6000万円の補正をお願いするに当たり、同じ薬品費ということもあり、本当にそのことについて補正をしなければいけないかを検証するための材料として資料を提出した。特に払い出し額と保険請求額の差が著しく少ない場合には、払い出したにもかかわらず保険請求ができていないことから、何かあるのではないかという疑いの目を持つことができるようにはなるが、今回、ここに提示したとおり、多少数字の差はあるが、その割合は不正を疑うようなことはなく、今年度の医薬品の執行は基本的に問題がないとの立場を示すところと、あわせて、それに基づいて6000万円を補正するということを示す目的で提出した。
○
委員長 質疑を打ち切り、討論に入る。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○
委員長 討論を打ち切る。
採決は個々に行う。
議案第5号平成29年度
茅ヶ崎市病院事業会計補正予算(第3号)につき採決する。
本案を原案のとおり可決すべきものと決するに異議ないか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○
委員長 異議なしと認める。
よって、本案は
全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決した。
議案第28号和解についてにつき採決する。
本案を原案のとおり可決すべきものと決するに異議ないか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○
委員長 異議なしと認める。
よって、本案は
全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決した。
環境厚生常任委員会を閉会する。
午前10時36分閉会...